※記事作成時の情報となりますので、最新の情報は配布サイトをご確認下さい
今回紹介するフリーフォントは幾何学的でアーティスティックなデザインフォント『廻募(エモ)』。
文字だけで「繊細さ」や「細かさ」を表現でき、文字数も非常に多く収録されているため、様々なデザインに採用できそうです。
ほぼ無加工かつアルファベットのみで使用してもこの存在感なので、まだまだポテンシャルを秘めています。

無料イラスト素材サイト『Skribbl』のサムネイルに使用
それでは『廻募(エモ)』の概要を見ていきましょう。
『廻募(エモ)』について
使用許諾

▲ 『廻募(エモ)』の使用許諾は配布ページの説明文に記載されている
使用許諾ですが、個人利用も商用利用も可能とのこと。
フォントをインストールして頂くとパソコンのワープロ、グラフィックソフトなどのアプリケーションを使って自由にデザイン、印刷することができます。個人利用・商用利用にかかわらず、無償で使用することができます。当フォントはSIL Open Font License 1.1のライセンスに準じます。
※記事作成時の使用許諾となりますので、最新の情報は配布サイトをご確認下さい
収録文字
収録されている文字はひらがな、カタカナ、英数字、記号、漢字まで全て入っています。
また、漢字は当サイト調べで約6,500字の表示を確認することができました。

▲ フォントの収録文字を確認できるフリーソフト「EnumChar」を使用し、約6,500字の漢字の表示を確認
ダウンロード方法
『廻募(エモ)』は、pixivと連携したショップ作成サービスである「BOOTH」にて無料配布されているため、ダウンロードするには事前にpixiv IDが必要になります。
「BOOTH」では様々なクリエイターがクオリティの高いフリーフォントを無料配布しているため、無料で作成できるpixiv IDは作っておいて損はないと思います。

▲「BOOTH」を利用するにはpixiv IDが必要になる
「BOOTH」にログインができたら、配布ページにある【無料ダウンロード】ボタンをクリックすると、zipファイルをダウンロードすることができます。

▲ 赤い囲みの部分からzipファイルをダウンロード
次にzipファイルを解凍し、フォルダ内にあるフォントファイルをPCにインストールすることで、各種アプリケーションにて『廻募(エモ)』が使用できるようになります。

▲ 解凍後のフォルダ内にある「EMO.otf」をPCにインストールする
※フォントファイルをPCにインストールしても特定のアプリケーション上で使用できない(表示されない)場合は、PCの再起動を行いましょう
一部の文字に注意
今回紹介した『廻募(エモ)』は制作者であるフロップデザインのnoteの記事用に制作されたものになります。
しかもこのフリーフォント、たった1日で制作されており、Pythonを使用してたった3クリックで制作したそうです。下記に制作工程の動画を貼っておきます。
エモいフォント制作動画がエグい! pic.twitter.com/51uExXhCxP
— フロップデザイン⌘フォントデザイナー (@flopdesign) December 30, 2018
ただし、こうした自動処理でデザインしたせいか、収録されている漢字の表示確認を行っている際にデザインが崩れている文字をいくつか発見しました。

▲ 文字が二重になっていたり、線が出てたりしているものがある…
この現象に関しては配布ページに以下のような説明があるので、『廻募(エモ)』を使用する際はこのような文字を避けて使用するか、あえてデザインの一部として馴染ませるなどといった工夫が必要になりそうです。
フォント制作の記事用に作ったので、クオリティについては、まったく期待しないで下さい。たぶんこのフォントを1文字づつ修正していくと半年くらいたってしまうかもしれないので(汗)修正依頼などノーサポートになります。
なので、まず使用したい文字を決めてからその文字のデザインが崩れていないかを確認するといった対策を取れば、全然問題ないと思います。崩れている文字自体もそこまで多くはないので…。
ちなみにこのサイトで以前紹介したフリーフォントの「装甲明朝」も同じような処理を行って制作されたそうです。フォントってこんな簡単に作れるものなんですね…。
フロップデザインのnoteにはこの他にもフォント制作に関する記事がたくさんあるので、フォント制作に挑戦してみたい方はぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。
サムネイルに使用したフリー素材

ネオン管風に加工
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