なるべく多くの情報を記載したいという思いから、フリーフォントを紹介するページには「デザイン使用例」や「使用許諾」、「制作者情報」などの情報を記載していましたが、その中で記載に困っていた情報が「収録文字数」。
「収録文字数」の情報に至ってはフリーフォントのダウンロードページに記載している場合もあれば、全く情報がないこともあるため、紹介するフリーフォントによって情報が偏ることがありました。
また、フォント自体の情報を見ても実際に使える文字数がどのくらいあるのかが分からず、どうやって調べればいいのかが困っていました。
そこで見つけたのが趣味のプログラミングというサイト内で紹介されていたフリーソフト『EnumChar』。サイト名からも分かる通り、個人開発で制作されたフリーソフトです。
このフリーソフトはPCに搭載されているフォントの収録文字数をそれぞれ知ることができるという、まさに私が求めていた機能を持つフリーソフトになります。
『EnumChar』のダウンロード方法
このフリーソフトのダウンロード方法ですが、以下のサイト経由でダウンロードすることができます。
ただし、対応OSはWindows10/8/7となっているので、そこは注意しましょう。

▲【ダウンロードページへ】をクリックし…

▲【このソフトを今すぐダウンロード】をクリックすると、ダウンロードが開始する
『EnumChar』の使い方

▲『EnumChar』の操作画面
まず、左上にタブをクリックし、PCに搭載されているフォントの中から収録文字数が知りたいフォントを選択します。

▲ 左上にタブをクリックし、該当のフォントを選択
そして、下のメニューにズラッと並んでいるUnicodeを選択し、【表示】のボタンをクリック。文字数を全て知りたい場合は「Ctrl+A」などで全選択しましょう。

▲ 表示したいUnicodeを選択し、【表示】をクリック
すると、左上の部分に該当のフォントの「GlyphCount」と「Unicode領域ごとの文字一覧」が表示されます。

【赤い囲み】括弧内に表示される数字=Enumcharのある/なし判断で「ある」と判定された数|【青い囲み】Unicode領域ごとの文字一覧
使用上の注意事項
今回収録文字数を調べてみたのは、このサイトで以前紹介したことのあるフリーフォント「殴り書きクレヨン」。
まずは『EnumChar』を使用してフリーフォントに収録されている全てのグリフを表示します。これを行うことで収録文字数が表示されるのですが、Unicode領域ごとの文字一覧をよく見ると漢字が表示されていない箇所があります。

▲ 何箇所か表示されていない部分がある
それにも関わらず、Glyph Countのある/なし判断で「ある」と判定された数は「14963」となっていました。
この文字数が正確なのかを実際に調べるために、文字一覧で出てきた文字のみをWordにコピペしてみると、殴り書きクレヨンで表示してない部分までカウントされていることが分かりました。

▲ Wordの文字カウントはUnicode名を含めても14749…つまり、殴り書きクレヨンで表示されていない部分もカウントしていたことが判明
これはおそらくですが、フォント自体にグリフは用意されているけれども実際には文字が入っておらず、空のグリフのみが『EnumChar』のある/なし判断で大量に「ある」と識別されてしまったということなのだと思われます…。
もしかしたらフォントによっては「実際に使用できる文字数」がきちんと表示されるものもあると思いますが、私が知りたいのは「グリフ数」ではなく「実際に使用できる文字数」なので、この結果だけ見ると少し使い方を考えなければいけないのかもしれませんね…。
収録されている漢字数を調べる手順
今後このサイトで紹介するフリーフォントで収録文字数が記載されていないものに関しては『EnumChar』とWordを駆使して収録文字数を追記していこうと思っています。
ただし、異体字の表示などには対応していないことに加え、フォントごとに収録されている言語や記号が異なるため、文字数を調べる際には漢字のみに限定して調べて、その情報をフリーフォントの紹介記事ごとに記載していこうと思います。
複数のフリーフォントを調べてみた結果、具体的には以下のような手順で収録されている漢字の文字数を調べるようにしました。
1/3|EnumCharで収録文字を表示
まずは『EnumChar』を使用して、対象となるフリーフォントの収録文字を表示させます。

▲ 収録文字を一覧で表示する
2/3|表示できていない文字を削除
次に一覧に表示された漢字のみをコピーし、Wordに貼り付けます。
Wordへの貼り付けの際に、大体のフリーフォントは以下のように空白があったり、対応していない漢字が違うフォントになっていたりする場合があるので、それらの文字を削除していきます。

▲ 空白部分は「スペース」ではなく「文字」としてカウントされてしまっているので、1つずつ消す必要がある
3/3|Wordの文字カウント機能で文字数を確認
対象となるフリーフォントが表示できなかった文字を削除できたら、最後はWordの文字カウント機能を使用して文字数を確認していきます。

▲ 文字数を確認し、記事に情報を追記
あくまでも参考程度に…
そのため、今後追記していく当サイト調べの収録文字数の情報はあくまでも参考程度に見ていただければ幸いです。
ちなみにフリーフォントの記事一覧はこちらのページから確認できますので、少しでも興味がある方は是非ご覧ください。
また、「別の収録文字数の調べ方があるよ!」といった情報をお持ちの方がいれば、是非お問い合わせまでご連絡ください。
何卒よろしくお願い致します…。
今回紹介したフリーソフト
※記事作成時の情報となりますので、最新の情報は配布サイトをご確認下さいサムネイルに使用したフリーフォント
