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素材数 | 100点以上 |
配布形式 | ・PNG ・Figma |
利用規約 | ・PNG|規約の範囲内であれば無料で利用可能 ※ 利用規約は配布サイトおよびダウンロードファイルに同梱されている「note Illustration Assets_ guideline_JP.jpg」に記載あり ・Figma(noteイラストシステム)|CC BY 4.0 Deed|Attribution 4.0 International |
良い点 | ・100点以上のクオリティの高い人物イラストがPNG形式で使用できる ・無料デザインツールFigmaを利用すれば、顔・上半身・下半身のパーツのパーツを組み合わせることで、さまざまなポージングや表情を持つ約1万通りのイラストを作成できる |
気になる点 | 帰属表示(出典の記載)が必須 |
ダウンロード方法 | |
サイトURL | https://note.jp/n/n281834472151 |
メディアプラットフォーム「note」を運営するnote株式会社がイラスト素材集とイラスト作成ツールの提供を始めた。
素材集には約100パターンのイラストやアイコンが含まれ、無料でダウンロードできる。また、Figma上で使えるイラスト作成ツールも提供され、顔や身体のパーツを組み合わせて約1万通りのイラストを作成できる。
このサイトで以前紹介したフリー素材だと、システム的には以下のイラスト素材に近いかもしれない。
使用時は必ず出典を記載しなければならない
今回提供されたイラスト素材はnoteの記事だけでなく、仕事の資料やポスターなどでも活用可能で、商用利用も可能。
この取り組みは、noteがクリエイターが自由に表現できるプラットフォームを目指しているもので、イラストを手軽に作成できる環境を提供することで、多様な表現を促進している。
ちなみに利用規約の禁止事項は、他のフリー素材サイトとそこまで内容は変わらない。
noteイラストシステムを使用するときに気をつけてほしいこと
以下でご紹介する項目に気をつけて、イラスト制作を楽しんでください。
・アダルト、性的、わいせつ的、暴力的な表現行為、だれかに過度の不快感を及ぼすおそれのあるもの、および、それらのサイトへのリンクがあるものにイラストを使用する行為。
・当社および第三者の著作権および著作人格財産権、商標権等の知的財産権、肖像権、名誉・プライバシー等を侵害するような行為
ガイドライン
しかし、1点気になることとしては、この素材を使用した場合に必ず帰属表示(出典の記載)を行わなければならないこと。
出典の記載について
noteイラストシステム内のイラストを使用する際は出典を記載してください。出典の記載方法は以下のとおりです。
・出典:noteイラストシステム
イラストを編集・加工等して利用する場合は、上記出典とは別に、編集・加工等を行ったことを記載してください。
また編集・加工した情報を、note株式会社が作成したかのような態様で公表・利用してはいけません。
イラストを編集・加工等して利用する場合の記載例は以下のとおりです。
・noteイラストシステムを加工して作成
・noteイラストシステムを利用して〇〇株式会社作成 など
noteイラストシステムでイラストを作成して、外部に公開せず自分だけで楽しむ場合は、クレジット表記は必要ありません。
ガイドライン
上記の文章は、Figma上で使えるイラスト作成ツールのガイドラインに記載されているものだ。
ちなみに、PNGデータのダウンロードファイルに同梱されている「note Illustration Assets_ guideline_JP.jpg」に記載されている文章の場合は、『noteイラストシステム』が『noteイラスト素材集』に変更されているので、注意が必要。
つまり、使用したのがFigma上で使えるイラスト作成ツールであれば、『出典:noteイラストシステム』と記載する。
PNGデータを使用したのであれば、『出典:noteイラスト素材集』と記載することになる。
出典はどこに記載すればいいのか?
自社のコンテンツをフリー素材として提供するのは非常にリスキーであるため、こうした帰属表示(出典の記載)があることは何ら不思議ではない。
note株式会社としては、noteの記事以外にもチラシやポスターで使用してほしいという想いがあるらしいが、自社のコンテンツを守る+広報するという目的のもとであっても、帰属表示(出典の記載)が必要となると、気軽には使えないというのがフリー素材マニアとしての本音。
皆さんのnoteの記事はもちろん、仕事の資料、チラシやポスターなど、さまざまな場面で使っていただきたいと考えています。
note株式会社
実際、このサイトでは、帰属表示(出典の記載)を必須とするフリー素材サイトは、使い勝手の悪さから一切紹介していない。
これまで100以上のフリー素材を紹介してきて、個人的に使いやすいと感じるフリー素材サイトの条件は、主に以下の2点。
- 会員登録がないこと
- 帰属表示(出典の記載)が任意であること
今回のイラスト素材の無料配布は、「会員登録がないこと」はクリアしている。しかし、「帰属表示(出典の記載)」は必須とされている。
あくまでも予想だが、今回の「帰属表示(出典の記載)」は、スライド資料や記事のサムネイル、YouTubeのサムネイルなどの場合、他のスライドや同じ記事内、概要欄などといった別のスペースに出典を記載しておけば、デザイン自体に出典を記載しなくても問題ないように思える。
しかし、チラシやポスターで今回のイラスト素材を使用する場合は、出典を記載するスペースを確保しなければならない可能性があるため、扱いが非常に難しい…。
ちなみにFigma上で使えるイラスト作成ツールは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)のCC BY 4.0 Deed|Attribution 4.0 Internationalが適用されている。
そこで、CCライセンスのFAQページを見てみると、出典を記載する場所は厳密に場所が決められているわけではないとの記載があった。
どのように記載すべきかについて
利用しようとするメディア又は方法にとって合理的な方法で上記の表示を行ってください。記載場所につきましては、厳密に場所が決められているわけではありませんが、ウェブサイトへの掲載であれば、同一のページに記載して頂くことが望ましいでしょう。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス|よくある質問
厳密に場所が決められているわけではないが、とにかく出典を記載しなくてはいけない…。
スライド資料や記事のサムネイル、YouTubeのサムネイルにnoteのイラストを使用した場合は、出典を記載するスペース(他のスライドや記事内、概要欄など)があるので、デザイン自体には記載しなくてもいい…はず?
でも、チラシやポスターはそういったスペースがイラストを使った部分にしかないので、デザインに組み込む形で出典を記載するしかない…?
もしかしたら、スライド資料もサムネイルも、イラストを使った部分に出典を記載しないといけなかったりする…!?
もう、よくわからない…!!!
ということで、上記の内容をnote株式会社に問い合わせたところ、個別の利用方法については答えられないという回答がきた。
noteイラスト素材集を利用した出典表記についてのご質問ですね。
イラスト素材集につきましては、利用ガイドラインに基づいてご利用いただくことをお願いしており、恐れ入りますが個別の利用方法のご相談について判断は差し控えさせていただいております。
明確な回答を差し上げられず心苦しいのですが、どうぞよろしくお願いいたします。
イラスト素材は様々な使い道があるため、この回答は企業としては間違ってないと思う。(個人的には媒体別の出典記載例くらいはガイドラインに記載しておいてほしいとは思うが…)
では今後、noteイラスト素材集を使用した場合、出典の記載はどうすればいいか?
ここからはあくまでも個人の見解になるが、「出典は必ず記載しなければならないが、記載する場所は自分で適切だと思う場所を考えてね」ということではないだろうか。
公式の回答が曖昧である以上、少なくとも私はそうしていくつもりだ。
企業が提供するフリー素材の宿命
これまでも企業がフリー素材を提供する事例はあった。その度に毎回話題に上がるのが、利用規約の部分。
スタジオジブリの場合、「常識の範囲でお使いください」という、使用者に判断を委ねたパターンだった。
しかし、今回はその逆。利用規約がきっちりしているのにも関わらず、使用者が判断を迷う。(これはあくまでも個人的な感想だが…)
無料で利用させていただいている身としては、非常にありがたいのは間違いない。しかし、少しでもよくわからないことがあると「よく分からないから使わなくていいや」となってしまう人も多くいるのも、事実としてある。
note株式会社はこのサイトが目指しているビジョンに非常に近しい存在であり、個人的にとても好きな企業だ。
日本企業が世界のフリー素材のトレンドにいち早く参入し、カスタマイズ性を取り入れたフリー素材の提供をしてくれるなんて思ってもみなかった。
利用規約や素材数の拡張など、まだまだ成長の余地はあるので、今後も動向を追っていこうと思う。