【収益公開】生成AIを活用したストックフォト副業は本当に稼げるのか?徹底検証

【収益公開】生成AIを活用したストックフォト副業は本当に稼げるのか?徹底検証

対象のストックフォトAdobe Stock
収益の仕組み写真をダウンロードした購入者のプランに応じて、収益が変動
※ 1ダウンロードあたり$0.33〜
使用ツール・Adobe Firefly
・Adobe Photoshop
・Upscayl
・ChatGPT
ランニングコスト1,180 円/月〜(Adobeフォトプラン
作業内容STEP.1Adobe Fireflyで写真を生成する
STEP.2無料AIツールで写真の解像度を上げる
STEP.3Adobe Stockにアップロードする
STEP.4必要事項を入力し、審査に提出する
ストックフォト副業 収益レポート
年月写真動画写真DL数動画DL数収益コスト/月間(Adobeフォトプラン利益(収益コスト)
2024年5月271枚040$2.69(422円)1,180 円-758円
2024年6月749枚05枚0$2.56(410円)1,180 円-770円
2024年7月1429枚629枚0$23.68(3,552円)1,180 円2,372円
2024年8月1755枚647枚0$37.64(5,495円)1,180 円4,315円
※ 当月末のドル/日本円の終値で計算

ストックフォト副業とは

ストックフォト副業は、自分が撮影した写真や作成したイラストをオンラインのストックフォトサイトにアップロードし、ダウンロードされるたびに収益を得るビジネスモデルです。

代表的なストックフォトサイトとして、Adobe Stock、Shutterstock、iStockなどがあります。

これまでは、カメラで撮影した写真をアップロードするのが主流でしたが、近年は生成AIで実物に近い写真を作成できるようになり、誰にでも稼ぐチャンスが広がりました。

このチャンスをものにするべく、私は2024年5月よりストックフォト副業を開始しました。

ここでは、生成AIを活用したストックフォト副業の具体的な始め方と、私が実践する中で得た毎月の収益を公開していきます。

Adobe Stockを選んだ3つの理由

今回、ストックフォト副業を行うのに選んだストックフォトサービスは、Adobe Stockになります。理由は以下の3つです。

Adobe Stock を選んだ理由

① 生成AIの使用を許可:大半のストックフォトサイトは生成AIで作成した写真のアップロードを禁止していますが、Adobe Stockは許可しています。これにより、センスがなくても効率的に高品質な写真を作成し、収益を得ることができます。

② 広範なユーザー基盤:Adobe StockはAdobe Creative Cloudのユーザーに広く利用されており、プロフェッショナルからアマチュアまで幅広いユーザー層にリーチできます。これにより、写真のダウンロード数を増やしやすくなります。

③ 高い収益性:Adobe Stockは他のストックフォトサイトに比べて比較的高いロイヤリティを提供しており、アップロードした画像がダウンロードされるたびに得られる収益が多い点が魅力です。

これらの理由から、Adobe Stockはストックフォト副業を始めるのに最適なプラットフォームだと考えました。

Adobe Stockの報酬の内訳

Adobe Stockの1回のダウンロードの報酬は、購入者がどのプランを契約しているかによって変動します。

以下の表は、各プランごとの報酬になります。

購入者のプランダウンロードごとの報酬
3 クレジット / 月$3.30
10 クレジット / 月$1.65 (月契約) / $0.99 (年間契約)
25 クレジット / 月$0.92 (月契約) / $0.66 (年間契約)
40 クレジット / 月$0.82 (月契約) / $0.66 (年間契約)
350 クレジット以上 / 月$0.33 ~ $0.40
拡張ライセンス(オンデマンド)$26.40
拡張ライセンス(サブスクリプション)$21.12
※ 最新の情報については、Adobe Stockの公式ページを参照してください

ストックフォト副業で使用するツール

ストックフォト副業を始めるにあたり、効率的に高品質な写真を生成・編集・アップロードするためのツールがいくつかあります。以下に、それぞれのツールの機能と目的、価格を説明します。

ツール名概要使用目的価格
Adobe Firefly生成AIツール写真を生成する無料
Adobeフォトプランの契約で無制限に生成可能
Adobe Photoshop写真編集ソフト生成した写真を修正する月額1,180円
Adobeフォトプラン
Upscayl画像解像度変換AIツール生成した写真の解像度を上げる無料
ChatGPTAIチャットツール写真のタイトルとタグを生成する無料
※ 有料の場合は月額$20

上記の表のとおり、ストックフォト副業を始めるのにランニングコストは、Adobeフォトプランの月額1,180円のみになります。

ストックフォト副業におけるこれらのツールの使い方については、【作業内容】にて詳しく説明します。

ストックフォト副業の始め方

ストックフォト副業を始めるためには、事前準備と具体的な作業内容を理解することが重要です。ここでは、必要な準備と日々の作業について詳しく説明します。

事前準備

Adobe Stockで稼ぐためにはまず、Adobe Stockのコントリビューターサイトにアクセスし、写真をアップロードできるようにアカウントを登録する必要があります。

  1. Adobe Stockコントリビューターサイトにアクセスします。
  2. 既存のAdobe IDを持っている場合は、そのIDでログインします。
  3. 新規登録が必要な場合は「新しいアカウントを作成」をクリックし、名前、メールアドレス、パスワードを入力してアカウントを作成します。
  4. 登録したメールアドレスに届く認証メール内のリンクをクリックし、認証を完了します。

これでAdobe IDの取得またはログインが完了し、Adobe Stockに写真をアップロードすることが可能になります。

その後、日本在住の方は税制情報を日本の情報にするために「源泉徴収申請フォーム(W-8BEN)の記入」を実施する必要があります。

少々、作業が煩雑ですが、以下のサイトが非常にわかりやすく解説しているので、詳しくはそちらを参考に作業を実施してみてください。

作業内容

Adobe Stockのコントリビューター登録が済んだところで、続いては、ストックフォト副業の具体的な作業内容を見ていきましょう。

ストックフォト副業を成功させるためには、日々の作業を効率的に行うことが重要です。ここでは、ストックフォト副業の具体的な作業内容を使用するツールとともに詳しく説明していきます。

Adobe Fireflyで写真を生成する

まずはAdobe Fireflyを使用して、写真を生成します。

Adobe Fireflyは、テキスト入力から写真を生成することができる生成AIツールです。

生成する際には、トレンドを意識したテーマを選び、高品質な画像を目指しましょう。Adobe Fireflyを使いこなすことで、他のコントリビューターとの差別化が図れます。

adobefireflyの画面
▲ Adobe Fireflyで任意の文章を入力することで、高品質な写真があっという間に生成できる

Adobe Fireflyは、毎月25クレジットまでは無料で生成できますが、それ以上生成する場合は、FireflyプレミアムプランCreative Cloud単体プラン各種Creative Cloudコンプリートプランの契約が必要になります。

Adobe Fireflyのプラン比較表を見る

無料AIツールで写真の解像度を上げる

次に、生成された写真の解像度を上げます。

現状、Adobe Fireflyで生成できる写真の解像度は、16:9で生成すると2688px:1536pxになります。

このままでも写真のアップロードは可能ですが、解像度を上げることにことでより幅広い用途での使用の可能性を広げ、ダウンロードされる機会を増やしますことにつながります。

Photoshopでも画像解像度を上げることは可能ですが、ここでは、AIを活用して画像の解像度を効果的に向上させる無料AIツール「Upscayl」を使用します。

使い方は非常に簡単です。まずはこちらのサイトからアプリケーション版のUpscaylを無料ダウンロードします。

Upscaylのダウンロード画面
▲ Windows、macOS、Linuxに対応したデスクトップ版のアプリケーションを無料でダウンロード

アプリケーションのダウンロードが完了したら、Upscaylを開き、写真の解像度を上げていきます。

Upscaylでは、生成した複数の写真を一括で高解像度へと変換することができますので、今回はその機能を活用していきます。

Upscaylの画面
▲ 写真1枚のみを高解像度へと変換することも可能

では、以下の手順に従って、生成した複数の写真を一括で高解像度へと変換していきましょう。

Upscaylの画面
Upscaylの操作手順

①「Batch Upscayl」を有効にする ※1枚だけ変換する場合は有効にせずに対象の写真を選択する

② 生成した複数枚の写真を1つのフォルダに格納しておき、「Step.1 Select Folder」で対象のフォルダを選択する

③「Step.2 Select Model」で写真に適したモデルを選択する ※ FAST REAL-ESRGANが適用時間が短いのでおすすめ

④「Image Scale」は元の写真の解像度を何倍にするかを設定する ※ 〜4倍くらいまでで十分だと思う

⑤「Step.3 Output Folder」で出力先のフォルダを指定する

⑥「Step.4 Upscayl」をクリックし、Step.1で選択したフォルダの写真が全て高解像度に変換する

Upscaylの画面
▲ 「Step.4 Upscayl」をクリックすると、フォルダ内の全ての写真に対して高解像度の変換が始まり…
Upscaylの画面
▲ 変換が終了すると「All done!」の文字が表示され、「Step.3 Output Folder」で指定したフォルダに出力される

写真をAdobe Stockにアップロードする

次に、解像度を上げた写真をAdobe Stockにアップロードしていきます。

アップロード前には写真のダウンロードされる可能性を少しでも上げるために、Photoshopでノイズ除去などの細かい修正をすることも忘れずに行いましょう。

月額1,180円で『Photoshop』と商用利用可の生成AI『Adobe Firefly』が使い放題!

写真の修正が完了したら、Adobe Stockコントリビューターサイトにいき、【アップロードされたファイル】>【新規】の画面で、写真をアップロードします。

adobefireflyのコントリビューター画面
▲ ドラッグ&ドロップでアップロードが開始される

必要事項を入力し、審査に提出する

Adobe Stockへの写真のアップロードが完了したら、必要事項を入力し、審査に提出します。これが最後のSTEPです。

その前にまずは、ChatGPTを使って写真ごとに効果的なタイトルとタグを生成していきます。これにより、検索結果での露出が向上し、収益を上げることにつながります。

chatgptの画面
▲ ChatGPTでタイトルとタグを出力しておく
ChatGPTプロンプトの例

Adobe Stockに「〇〇」の写真をアップロードします。
以下の条件で出力してください。
・この写真のタイトルを英語のタイトルに編集してください
・関連する検索性を向上させるタグをカンマ区切りで40個小文字の英語の単語で生成してください
・タグは同一の単語を生成しないでください

これで、Adobe Stockにアップロードした写真の情報を入力できる準備が全て整ったので、あとはそれらの情報を入力し、審査に提出するだけです。

adobefireflyのコントリビューター画面
▲ Adobe Stockコントリビューターサイトでアップロードした写真に情報を入力していく
必要事項を入力〜審査に提出

① 【ファイル形式】で「写真」を選択する

② 【カテゴリー】を選択する

③ 【入力言語】で「English」選択する ※ ChatGPTで生成したタイトルとタグの言語に合わせる

④ 【生成AIツールで作成したコンテンツ】にチェックする

⑤ -1|アップロードした写真が人物の場合:【架空の人物およびプロパティ】にチェックし、【特定できる人物またはプロパティですか?】で「はい」か「いいえ」を選択する

⑤-2|アップロードした写真が人物以外の場合:【特定できる人物またはプロパティですか?】で「いいえ」を選択する

⑥ ChatGPTで生成した写真の「タイトル」をコピー&ペースト

⑦ ChatGPTで生成した写真の「タグ」をコピー&ペースト

⑧ 右上の「◯点を審査に提出」をクリックし、審査に提出する

このあとは、審査の結果をひたすら待つだけです。審査には最大8週間ほどかかるとのことですが、私の場合は現状10日前後で審査結果がメールで通知されています。

審査に合格すると、Adobe Stockで全世界に公開され、1回ダウンロードされるごとに収益が発生し始めます。

審査に落ちた場合は、それぞれの写真に対して却下理由が提示され、該当の写真はAdobe Stockで公開されません。

ストックフォト副業の収益公開

それでは、2024年5月から始めたストックフォト副業の実際に得られた収益を公開します。(毎月更新です)

以下には、月間の収益とランニングコストが釣り合っているかどうかを計算して示しているので、これからストックフォト副業を始めたい人はぜひ参考にしてみてください。

年月写真動画写真DL数動画DL数収益コスト/月間(Adobeフォトプラン利益(収益コスト)
2024年5月271枚040$2.69(422円)1,180 円-758円
2024年6月749枚05枚0$2.56(410円)1,180 円-770円
2024年7月1429枚629枚0$23.68(3,552円)1,180 円2,372円
2024年8月1755枚647枚0$37.64(5,495円)1,180 円4,315円
※ 当月末のドル/日本円の終値で計算

実施1ヶ月目は、4枚ダウンロード、収益は422円、利益は−758円になりました。

正直、初月から4枚もダウンロードされるとは思ってなかったので、個人的には大満足の結果です。

ダウンロードされた4枚はいずれもジャンルが異なっていたので、来月はそれらを中心に生成し、アップロードしていこうと思います。

また、今月は70枚ほど審査に落ちました。その却下理由の大半が「品質の問題」でした。

画像をご提出いただき、ありがとうございます。残念ながら、この画像はアドビの品質基準を満たしていないため、コレクションに追加できませんでした。

画像の技術的品質に影響がある一般的な問題には、露出の問題、ソフトフォーカス、過剰なフィルタリングまたはアーティファクト / ノイズなどがあります。技術的な要件に関する詳細をこちらからご確認ください。

Adobe Stock

全く同じ条件で生成し、画像解像度を上げているのにも関わらず、「品質の問題」が出るのはこちらとしては対策のしようがないですね…。

ただ、却下されやすいジャンルはなんとなくわかってきたので、今はそうしたジャンルを避けて、ひたすら枚数を稼ぐためにアップロードしていきたいと思います。

実施2ヶ月目は、5枚ダウンロード、収益は410円、利益は−770円になりました。

今月はアップロードした写真が却下されることが多くなかったため、アップロードした写真数は先月の約3倍になりました。

だからといってダウンロード数が急激に伸びるわけでもなく、今月も赤字です…。

ただし、先月と同様にダウンロードされた写真のジャンルは全て異なっていたので、より売れ筋が見えてきたとも言えます。

総数が増えればダウンロードされるチャンスも増えるので、来月も引き続きダウンロードされたジャンルを中心に生成していきたいと思います。

実施3ヶ月目は、29枚ダウンロード、収益は3,552円、利益は2,372円になりました。ようやく黒字化できました。

特定のシリーズの写真を一日に十数枚ほどダウンロードしてもらったのが、この収益につながりました

また、今月から商用利用可のAI生成動画のアップロードも始めました。しかし、現状使用しているAIの動画生成のクオリティはあまり良くなく、ダウンロードにつながるかは正直微妙です。

来月からは、売れ筋のシリーズに絞り込んで写真を生成しつつ、動画も少しずつアップロードしていこうと思います。

実施4ヶ月目は、47枚ダウンロード、収益は5,495円、利益は4,315円になりました。

いよいよ収益が5,000円を超えてきて、ようやく稼げてきた実感が出てきました。

先月から実施していた、売れ筋のシリーズに絞り込んで生成していたことがダウンロード数の増加に大きく起因している気がします。(単純にアップロード枚数が増えたから、ダウンロード数が増えたということもありますが…)

次は10,000円を目指して、毎日コツコツと生成していこうと思います。

今後の展開

この記事では、生成AIを活用したストックフォト副業の始め方と、毎月の収益を公開しました。

今後、ストックフォト副業の利益が伸びてきたら、現在私が運営しているAdobe Stockのアカウントを限定的に公開し、ジャンル選定から作業時に注意すべき点、どんな写真が売れたのかなど、より細かい部分を皆さんにお伝えしていく予定です。

これからストックフォト副業を始める方は、ぜひAdobeフォトプランに契約し、最小限のコストで最大限の利益を目指してみてください。次の一歩を踏み出し、成功への道を歩み始めましょう!

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